不登校のお子さんをお持ちの親御さんは、家での過ごし方に悩まれている方が多いです。
今回は、筆者の娘が小3の頃に家での過ごし方を模索していた話です。
今悩まれている方に「こんな感じの家庭もあるんだな」と一つの参考にしてもらえたら嬉しいです!
母の模索と話し合いのきっかけ
娘が小3の5月から学校に行かなくなって1ヶ月半くらいたった頃。
それまで「学校に行かないんだったら家で勉強させないと」と、母主体で家での過ごし方を決めていました。
基本的に学校の時間割に合わせて、授業時間は机に向かってもらい、お昼休みの時間はテレビをみたり、自由に過ごしていた。
授業時間中は宿題やドリル、チャレンジタッチをする時もある。算数・国語は時間を決めて(学校通りではない)その他の時間は、本を読んだり絵を描いたり工作してもいいと伝えてある。
そうしていたのは、休み始めた頃しばらくは、“またしばらくしたら学校に行けるのでは”という希望があり、「学校に行かなくてもどうせ学校の時間は勉強しなくてはならないなら学校行った方が楽かも・・」という思考になるのを期待していたのもある。
でももう今は『もう行かないんだこの子は』と、諦めている。
娘の意思に寄り添う。そう決めた。
そう決心した時の話はこちら
色々模索はしたものの、親子ともになんだかしんどくなってきた時、決心した私は、“学校を休む日の家での過ごし方”を娘と話し合ってみることにした。
まず、そういう内容について話し合いたい旨を娘に伝える。
娘はこの時点で怪訝そうな表情。
私からは
「娘が安心して家で過ごせるようにするのが1番、だけど、学校に行ってたとしたら、やってるであろう勉強時間がゼロになるのは違うと思う。それに、ママも仕事をして、妹も幼稚園に行って、それぞれの場所で頑張ってるのに娘がずーっとテレビばっかり見てたら、嫌な気持ちになっちゃうよ。だから、ある程度は勉強をしてほしい。自分勝手で押し付けてごめんね。でもこれが本音だから。」と、伝えた。
正直、娘にとっては私や妹がどう思うかなど関係ないのだけど、そこを無視して「一緒に家で過ごす」といつか限界を迎えてしまうと思ったので、そこは正直に伝えた。
周りの空気を読み過ぎるが故にいつも自分の気持ちを押し込めてしまう娘は、ママの顔色をいつも伺っていい子でいようとする。
もっと自分勝手でいいんだよって思っていたのもあって、なら「私から自分勝手な意見を伝えてみよう!」と思って。
娘は私の意見も受け入れ、理解してくれたようだった。
娘の希望と今後について
次は、娘の意見も聞いてみた。
娘は「ママの決めた時間で内容ではしんどい」「自分の好きにさせてほしい」と言った。
このままでは嫌だと思っていたのか、ちゃんと意思を伝えてくれた。
でも、娘の意見のままなんでもかんでも自由にさせるわけには行かないので、今までのスケジュールからは少し緩くして娘とも話し合い、午前中30分×3、午後30分×2の時間を机に向かう時間にして、間の休憩時間は娘の好きなように、テレビをみてもいいし、ゲームをしてもいいことにした。
勉強の内容については娘の好きに決めていい(算数・国語など必須のものは毎日)、何時から何時までという細かい時間については私が決めた。
話し合いの最初の方から泣きそうになっていた娘は話し合いの途中も涙がポロポロとこぼれていた。
でも、投げやりになることなく、なんとか最後まで話し合うことができた。
娘にとって自分の気持ちを言葉にするのはしんどいことなんだと思う。
後ろめたい気持ちがあると思うから尚更。
でも、よく自分のことを理解しているなあと関心したこともある。
「計算が苦手だから、たくさんの課題はパニックになっちゃう、算数の時間はできるだけ少なめに、自分がししようかなという気持ちになった時だけにしたい」
とちゃんと冷静に言えていて、成長したなと思って嬉しかった。
その次の日から、娘の決めた時間割で過ごして行くようにしました。
家にばかりいるとお互い煮詰まってしまうので、たまには公園のカフェスペースみたいなところに行って、勉強や運動をしたり、色々試行錯誤していました。
その後しばらくはその形で過ごしていたのですが、娘の病気と夏休みがあったのでそのスケジュールでは無くなり、2学期からは不登校支援室の利用も始めたのでまた別の生活になっていきます。その話はまた今度。