小学4年生に離婚をどう説明する?子どもへの配慮と伝え方

子育て

大人の事情もある程度理解できる年齢だけど、多感な思春期初めの小学4年生。
親として離婚をちゃんと説明しなければならない局面。
できるだけ子どもを傷つけずに、どんな心構えで何をどう伝えれば良いのか・・
今回は、小学4年生頃の子どもに親の離婚を説明する時の伝え方のポイントをまとめます。

小学4年生に離婚を伝える時に大切なこと

気持ちの整理が難しいお年頃の小学4年生、時間はかかると覚悟した方がいいかも。

事前に親同士で伝え方を話し合う

まず、離婚の話を子どもに伝える前に、親同士でどのように伝えるか話し合うことが大切です。

話し合いのポイント
・どのタイミングで伝えるか
・どのような言葉を使うか
・どこで伝えるか(落ち着いて話せる環境か)
・離婚後の生活についてどう説明するか

離婚を決めた2人ですが、子どもにとってかけがえのない親であることに変わりはないです。
離婚の原因になったことは一旦置いておいて、冷静に前向きに話し合いましょう。

今後の父母の関係性についての伝え方(例)
夫婦ではなくなるけど、
・「1番の理解者」
・「親友」
・「子どもを育てるパートナー」

親が感情的になってしまうと、子どもに不安を与えてしまいます。
時間はかかるかもしれないですが、それを乗り越える根気強さも求められます。

yuzuco
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小4にもなると、テレビや動画の影響もあっていろんな情報を得てくるようになります。クラスの中にも親が離婚して苗字が変わった子がいたり「両親がいるのが当たり前」ではないと知ってくるように。でも表面的にはわかっていても、本当の部分では理解が追いついていないこともあるので、説明する時には十分丁寧にするのが良いと思います。

一転、小学1年生のお子さんは、まだ抽象的な概念を理解するのが難しい年齢です。
家族が一緒にいるのが「当たり前」で、「離婚って何?」というところから説明しないといけません。
説明の時には、シンプルで安心感のある言葉を選ぶことが大切です。

子どものせいじゃないことを1番に伝える

私のせい?と自分を責めてしまうことも

両親が離婚するのは自分のせいだと、自分を責めてしまうお子さんも少なくないです。
まず、「あなたのせいじゃない」ということを伝えましょう。
完全に理解するまでには時間がかかるかもしれません。
何度も伝える覚悟でいましょう。

yuzuco
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本当のことを言うのはまだ早いかもしれない、、けど本当のことを親に説明されなかったら、後で心の傷になることもあります。そこの線引きが難しい。

具体的な生活の変化を伝える

現実がわかってくる年頃だけに、複雑な気持ちを抱え込んでしまう。

子どもが最も不安に感じるのは、「これからどうなるの?」ということです。
離婚によって変わること、変わらないことを明確に伝えましょう。

変わることの例
・住む場所が変わる
・どちらかの親と一緒に暮らすようになる
・週末はもう一方の親と過ごすようになる

変わらないことの例
・両親が子どもを愛していること
・パパ(ママ)には会いたい時に会える
・友だちや学校は変わらない
・これまで通りみんなでご飯を食べに行ったりすることもある

子どもが安心できるように◯曜日はパパ(ママ)に会える日や、月に◯回会えるよといったように具体的に伝えられると良いですね。

yuzuco
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今の生活が変わってしまう不安は分かります。親は色々想像できるけど、子どもはそこまで想像できないもの。子どもにとっての目線で話すことが大切かも。

子どもの気持ちを配慮する

離婚の話を聞いた子どもは、すぐに気持ちを表現できないかもしれません。
泣いたり、怒ったり、黙り込んだり、さまざまな反応を示すでしょう。

本当の気持ちを隠すようになる年頃、いっけん物分かりがよく振る舞うこともあるかも。

子どもの気持ちを配慮するポイント
・感情を否定せず、受け止める
・「悲しい」「寂しい」などの気持ちを表現する手助けをする
・無理に話させようとせず、子どものペースを尊重する

・気持ちの整理には時間がかかると理解し、無理に納得させようとしない
・正直に、でも必要以上に詳細を伝えすぎない(理解できる年になったら改めて伝えるのもアリ)
・ママ(パパ)のことを嫌いになったわけじゃない事を伝える

子どもなりに納得して、理解しようとしてくれている

小学4年生は、親の話をしっかり理解できる年齢ですが、自分の気持ちをどう表現していいか分からないこともあります。反応や表情の些細な変化を見逃さずに、子どもの気持ちに寄り添いながら伝えることで子どもの安心感につながります。

yuzuco
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私は両親が離婚した時、寂しいとか悲しいとかは言い出せなかった。母も一生懸命だったし、遠慮してたのかな・・。大人になった今でもなんとなくあの時の寂しい気持ちを思い出してモヤモヤする時があって、、あの時ちゃんと感情をぶつけられていたら・・と思う時もあります。

大切!離婚後も安心できる環境をつくる

離婚後も、子どもが安心して過ごせる環境を整えることが大切です。

安心して過ごせる環境作りのポイント
・ルーティンを崩さない(学校や習い事など)
・親が子どもと過ごす時間を大切にする
・定期的に気持ちを確認する
・パパ(ママ)の話もする。子どもから話が出ても前向きに反応する

「いつでも話していいんだよ」「気持ちを教えてくれてありがとう」と声をかけることで、子どもが安心感を持ちやすくなります。

例えば、ビデオ電話しながら食事など、離れていてもつながれる安心感は大きい

「パパ(ママ)に会いたい」や「寂しい」と子どもが言い出すのは、親子に信頼関係がある証拠です。
否定せずに受け止め、それが実現できる方法を考えていきましょう。

yuzuco
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子どもに寂しいと言われてしまうと、自分を責められているように感じて、つい「そんなこと言わないで」と言ってしまいそう。でも、自分のことを信頼してくれているからこそ本当の気持ちを話してくれるんだよね、その気持ちも受け止めて、その上で寂しくない方法を一緒に考えてあげるといいのかも。

子どものことばかり考えがちですが、親の心のケアも大切。ストレスを抱えすぎないよう、リフレッシュの時間を作ることで、少しずつ前向きになって行くのではないかなと思います。

終わりに

小学4年生に離婚を伝える際には、子どもの気持ちに寄り添い、安心できる言葉を選ぶことが大切です。
子どもにとっては大きな変化ですが、親の接し方次第で、安心して新しい環境を受け入れられるようになります。
離婚は終わりではなく、新しい家族の形を作るスタートです。

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