離婚にしても家庭内別居にしてもそれが幸せかと言われるとそうだとは言い切れません。
筆者の両親は、結果的に離婚しましたが、両親が家庭内別居状態にあった時期が長く、辛い時期もありました。
今は自分が親となり、夫との関係悪化から別居か離婚かという立場に立っています。
今回は、自分の過去の経験に基づいて、離婚と家庭内別居の子どもの心への影響について考えてみます。
いま私が悩んでいること|離婚か、家庭内別居か

今の私達家族は一見幸せそうに見えるかもしれません。
夫は公務員で収入は安定しているし、子どもの習い事も好きなことをさせてあげれている。
休みの日には子どもを連れて公園に行くし、お祭りや地域の行事にも参加。
でも、私たち夫婦の関係は破綻していて、ほぼ家庭内別居状態。
お互いに顔を合わせないように避けて過ごし、連絡事項はラインで済ます。
そんな状況がストレスでおかしくなりそうだけど
離婚に踏み切るには色々ハードルが高過ぎて中々行動に移せない。
子どものためと思って我慢しているつもりだけど、この状況が本当に子どものためになるのか自問自答の日々。
家庭内別居の中で育った私が感じたこと
私自身、家庭内別居の親の元に育ちました。
物心つく頃には両親の違和感に気づき、私が大学に入って両親が別居するまでその状態は続きました。
会話もなく、張り詰めた空気の中での生活は子ども心にとても苦しくて、でも苦しいとかは言えない雰囲気で当たり前に我慢する日々が続いていました。
早く離婚してほしい・・物事がわかるようになってからは毎日思っていました。
両親が顔を合わせる場面では、ケンカにならないかヒヤヒヤしていたし、家が安らぎの場所ではなくなっていきました。
なぜ母は離婚に踏み切らないのだろう・・その疑問を吐き出すこともタブーのように思えて、話したことはなかった。
子どもの頃は状況を当たり前に受け入れるしかなかったから、ストレスを感じながらも過ごした家庭での日々は私にトラウマのような想いを植え付けた。
親が選んだ関係性は、子どもの心にどう影響する?

離婚を選んだ親、子どもの心への影響
親は離婚によって、長く続いた不和からようやく解放されます。
離婚後、それぞれが新たな生活を始めることで、ストレスが減り、家庭内が穏やかになることを期待しています。
離婚自体は大変でしんどいものですが、両親が歪み合う姿を子どもに見せることがなくなり安心します。
子どもにとって、両親が別々の生活を始めることは大きな不安要素になります。
家族が壊れたと、今まで当たり前だった日常が突然に変わり、戸惑いや寂しさを感じることでしょう。
子どもは両親の間で揺れることがあり、困惑することもあるかもしれません。
家庭内別居状態を選んだ親、子どもの心への影響
家庭内別居は、経済的な事情などで離婚に踏み切れない状態。
夫婦の関係は終わっているが、物理的に一緒に住んでいるだけの関係。
感情的な距離が生まれ、日々のストレスが続く状態です。
親としては、家庭内別居が子どもにとって悪影響を与えないか心配します。
家庭内別居の場合、子どもは「一緒にいるのに、なぜ親同士は話さないのか」といった不安を抱えています。
家族の関係がうまくいっていないことを敏感に感じ、家庭内でストレスを感じています。
自分の感情を抑え込みがちになり、家での時間が苦痛になります。
もしあのとき両親が離婚していたら…想像してみる過去の日々
もし、私が子どもの時に両親が離婚していたらどうだったろう。
両親はどんな生活を送っていた?
離婚を切に願っていた私の気持ちは?
離婚したら経済的には苦しくなるだろう
母は仕事はしていたが、私には兄がいたので2人を養うために働き詰めになっていたかも知れない。
行っていたはずだった旅行にも行けなかったし、学校の部活や修学旅行だって諦めないと行けなかったかも知れない。
大学まで何も考えずに行かせて貰えたけど、経済的な事情で奨学金や大学の選択肢も減ったかも知れない。
離婚してなかったら、、と将来の選択肢が減ったことで、両親を恨んでいたかも。
何より、母に経済的な余裕もなくなり、母の自由な時間が少なくなると、私や兄へ、本来向けられていた愛情や言葉がなく、寂しい想いをしていたかも知れない。
家庭内別居を続けた場合の未来を知らなかったら、離婚しないで欲しかったって思うのかも知れない。
でも、今の私はそれを考慮してもやっぱりあの時離婚か別居に踏み切って欲しかったと思っている。
寂しさはあっても、緊張感のない家庭で過ごしたかった。
キラキラした投稿に焦ったり、置いていかれるような感覚にモヤモヤしたり…。
そんな私が、インスタとの付き合い方を見直して心がラクになった話をシェアします。
今の私が感じている『母親としての葛藤』

母になった今、両親が簡単に離婚に踏み切れなかったのも理解できるようになった。
世間体、経済面、子どもの学校のことなど離婚は結婚よりも大変というが本当にそうだ。
離婚すると子どもから父親を奪うことになる。
夫からも子どもを奪うことになる。
その重責を背負えるのか・・
私が笑顔でいるのが1番子どもにとって良いとわかってはいるけれど、離婚という選択をした場合に子どもたちは理解してくれるだろうか。
今の状況は苦しい、逃げ出したい、でも、それ以外の選択も苦しい。葛藤は尽きない。
『仲が悪くても一緒にいること』は、本当に子どものため?
我慢して家族を続けている両親を見て子どもはどう思う?
“仲が悪くても一緒にいること”が子どもにとって良いとは限らない。
子どもが安心できる環境で育つことが何より大事なのではないだろうか。
離婚、家庭内別居、別居、子どもにとって何が幸せかはそれぞれの状況によって違いますが、子どもにちゃんと愛情が伝わる選択をすることが親としての責任だと思っています。
離婚は、親にとっても子どもにとっても大きな変化。
離婚後の生活で心がけたい“子どものためのストレスケア”についてまとめています
最後に|子どもの幸せってなんだろう
親がどんな選択をしても、子どもの心のケアを第一に考え、離婚や別居後も穏やかに安定した生活を送れるように努力する必要があります。
自分の幸せを追求することも大切ですが、子どもにとって家族の愛情を感じることはとても重要なことのように思います。
気を付けてなくてはいけないのは、子どもの些細な感情の変化を見逃さないこと。
笑顔がなくなってきたら次の行動を決断する時かもしれません。
今回の記事が悩んでいる方の参考になれば幸いです。