離婚は夫婦の問題ですが、子どもにとってそのストレスは計り知れません。
離婚して生活が変わっても、子どもの笑顔のために親ができることはどんなことでしょうか。
今回は、離婚後の子どもの心のケアのヒントをご紹介します。
子どもの気持ちを受け止める
離婚後、子どもは混乱や不安、悲しみを抱えることが多いです。
親として、子どもの気持ちを否定せず、しっかり受け止めることが大切です。
「悲しいね」「不安だよね」と言葉にしてあげることで、子どもは自分の感情を認めてもらえたと感じます。
「泣きたかったら泣いても良いんだよ。」と伝える
すぐに自分の気持ちを伝えることができないお子さんもいます。
そんな時は気長に寄り添い続けることで、いつか自分の気持ちを話してくれるはず。

何も話さない子に気長に寄り添うのは中々簡単なことではないはず。
つい気持ちを聞き出そうと、余計なことを言ってしまうとか、、そこはグッとこらえているのが難しい!親にも忍耐力が求められていると感じます。
安心できる環境を整える

生活環境の変化は子供にとって大きなストレスになります。
できるだけ生活リズムを変えず、安定した環境を提供することが大切です。
また、家族のルールや習慣を明確にし、安心感を与えましょう。
住むところが変わっても以前と同じ生活リズムで!
環境が変わったからこそ、子どもの好きなものや好きなことを大事にしてあげたいですね。

例えば部屋の飾りつけを一緒にしたり、新生活を楽しむくらいの気持ちでいきたいところ。
離婚の理由を子供の年齢に応じてちゃんと説明する
子供は「なぜ離婚したのか?」と疑問を持つことがあります。
年齢に言葉で、嘘をつかずに説明することが大切です。
ただし、相手を否定するような発言は避け、子供がどちらの親も愛していいと感じられるように配慮しましょう。
親が思う以上に子どもは理解してるし、説明してほしいと思っている。
説明をないがしろにすると、後に子どもの心の傷になることも。
年齢別のポイントをまとめています。
自由に気持ちを話せる場を作る

子どもが本音を話せるような環境を整えましょう。
無理に聞き出そうとせず、子供が話したいときにいつでも話せる雰囲気を作ることが大切です。
必要に応じて、スクールカウンセラーや心理士に相談するのも有効です。
「寂しい」と言い出すのは信頼関係があるからこそ
子どもがなんでも話してくれるのは親に対して安心感がある証拠です。
それが元夫(妻)のことでも、否定するのはタブーです。
なんでも本音で話すのは年齢が上がるごとに難しくなります。
お風呂中やドライブ中などは本音を話すのに良い機会です。
お子さんが話しやすいような雰囲気作りを普段から心がけたいですね。

子どもに寂しいと言われてしまうと、自分を責められているように感じて、つい「そんなこと言わないで」と言ってしまいそう。でも、自分のことを信頼してくれているからこそ本当の気持ちを話してくれるんだよね、その気持ちも受け止めて、その上で寂しくない方法を一緒に考えてあげるといいのかも。
共同養育を心がける
離婚後も、可能な限り両親が協力して子供を育てることが望ましいです。
子供の行事やイベントに両親が参加することで、安心感を与えられます。
難しい場合は、親同士で情報を共有し、子供の成長を見守る姿勢を持ちましょう。
運動会などの行事は両親で観にいくよと伝えると安心
離婚した後も、子どもの気持ちを考えて行動し、どちらの親からも大切にされていると感じることで健やかに育つことにつながります。
元夫(妻)と子どもが過ごす時間も、笑顔で送り出してあげましょう。
子どもには両親との楽しい思い出を大切にこれからも生きてほしいので、お互いの悪口でその思い出が曇らないように子どもの前では喧嘩や悪口は言わないように気をつけましょう。

離婚して夫婦ではなくなっても、子どもの親であることは変わりない。苦しいかもしれないけど、情報共有を大事にしながら一緒に育てるのがベスト!
自己肯定感を育む
離婚によって子どもは「自分のせいでこうなったのでは?」と感じることもあります。
そのため親は「あなたは大切な存在だよ」と伝え続けることが重要です。
小さな成功体験を積み重ねることで、子供の自己肯定感を育みましょう。
小さなことでも感謝や褒めることによって、自信が持てるように
何かを褒めることも大事ですが「あなたがいてくれるだけで幸せ」と子どもの存在自体を大切に想っていることを伝えてあげてください。
「失敗しても大丈夫」と子どもの挑戦を見守ったり、「前よりもできるようになったね」と周りと比べるのではなくその子自身の成長を喜ぶことで、自己肯定感は育まれます。

ついつい周りと比べで落ち込みがち・・そんな時はお子さんの過去の写真を見返してみて!あんなに小さかったのにもうこんなことができるようになったんだと、成長を感じれるはず!
子どものペースを尊重する
子どもが離婚の現実を受け入れるには時間がかかることもあります。
焦らず、子どもの気持ちやペースに寄り添いながら、長期的にサポートしていくことが大切です。
時には学校を休むことも。その子によって必要な時間は違う。
心のケアには時間の経過も必要な場合があります。
今は時間が必要なんだと理解し、見守ることも親ができることのひとつです。

大人でも落ち込んだときや失敗した時には、回復するのには時間がかかるもの。

親が元気になれば子どもも笑顔が増える
親が元気になると、子どもにも自然と笑顔が増えるのではないでしょうか。
疲れや不安が溜まりすぎていませんか?子どもは本当に親のことをよく見ています。
今日元気ないな、とかなんだか疲れていそうだ、と感じると、遠慮がちになる子も多いです。
すぐにすぐ元気になることは難しいかもしれません。
友人に話を聞いてもらったり、美味しいご飯を食べに行ったりしてたまには気分転換しませんか?
親が笑っていると、本当に子どもは良い笑顔を見せてくれるものです。
新生活を一緒に作っていくという考え方
いつもの生活リズムを変えないと言うのも大事かもしれませんが、お子さんと相談して新しい習慣や趣味にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
例えば、料理を一緒にしてみたり、裁縫や音楽もいいですね。
共通の趣味があれば、親子のコミュニケーションも増えて、毎日が明るくなると思います!
キャンプを始めるのもいいですよ!
まとめ
離婚しても子どもが笑顔でいられるかは、親の心がけ次第です。
子供が安心して成長できる環境を整えながら、寄り添う気持ちを大切にしていきましょう。
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